脳内垂れ流し能書き

アタマの中の一部分

「努力」

仲のいい友人に浪人生がいる。この週末、センター試験だったけど、まるでぼくが受験するような、受験生に戻ったような気持ちになった。

 

ぼくは第一志望の大学には落ちた。第二志望にも落ちた。かろうじて受かったのは第三志望で、そこも受験した時の手応えはあまりなかった。

そもそもその第三志望の大学の赤本はやったことなかったし、同級生と比べてもぼくの勉強時間は圧倒的に足りなかっただろう。絶対に落ちたと思っていた。合格発表の時間になってページを開くと、ぼくの受験番号があった時の信じられなさは未だに覚えている。泣きそうだった。受験期に泊まらせてもらっていた祖母に急いで報告をしに駆け下りたら、叔父に「何事かと思った」と言われた。

 

 

 

浪人生を励ますに当たって、わかったことが1つある。

「努力は人を裏切らない」。ぼくはこの言葉を非常に懐疑的な目で見ていた。努力をしても夢がかなうかどうかはわからない、と。

しかし、浪人生の友人は非常に頑張っていた。そんな頑張っている友人が、報われないというのは嫌だった。

人を励ますというのは非常に難しい。

「がんばれ」?そいつはもうめちゃくちゃ頑張っている。

「諦めるな」?そいつのなにを知っている。

「努力は人を裏切らない」?無責任だ。

 

いや、待てよ。「努力は人を裏切らない」?

ぼくは勝手に、「夢は叶うという言葉」だと思っていた。けれど違う。

この言葉の真意は、「努力をすれば、たとえ夢が叶わなかったとしても、必ず自分の経験値となって、何かの役に立つ」という意味だ。少なくともぼくは、そう捉えることができた。

 

全国の受験生の皆さん。きっといろんな結果だったことでしょう。

いい点数を取れた。模試と似たような結果だった。うまくいかなかった。

最終的にどんな結果が残るかわかりません。受験という仕組みの中では、かならず「勝者」と「敗者」が生まれてしまいます。そういう仕組みですが、その後の結果は、受験の結果とはあまり関係がありません。

ここでやってきたことや、頑張ったことは経験値として蓄積されます。RPGと同じです。自分のレベルを上げるための踏ん張りどころです。

やってやれ。