脳内垂れ流し能書き

アタマの中の一部分

「LA・LA・LAND」を観た

本日、久々に会う友人と「LA・LA・LAND」を観てきました。

ミュージカル映画初めてだったのでいろんな面で新鮮でした。

以下感想。ネタバレ嫌なら戻ろう!イェイ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、CMとか予告とかテレビとかから軽くどんな内容か掴んでた。「どの映画もだいたいそうだろ!」というツッコミはさておき、気になったのは「アカデミー賞」関連の情報。単純に「すごい映画だよ!」という印象づけだったのだろうけど、正直ぼくには逆効果だった。

「どうせ陳腐な恋愛映画でしょ?」

それが観る前に抱いていた先入観。

いざ観ると、やはりある程度は予測通りというか、ありきたりな展開が続いた。

「あぁやっぱりね。あと何分あるんだ?」と、嫌な動機で時間が気になった。

しかし!後半からは前半までの僕から大きく変わりスクリーンから目が離せなくなっていた。

主人公の2人、ミアとセブはお互いに夢を持っていたけれど、セブはミアの電話での会話が聞こえ、次第に現実へと目を向けていく。それは結果として成功するのだけれど、からの夢とは遠く離れたものだった。

ミアは夢を追い続けていたけど、ひょんなことからセブと喧嘩してしまい、自らの舞台終了後に聞こえてきた感想に心を折られてしまう。

 

まずグッときたのは、ミアの舞台をみた人から連絡があり、オーディションを受ける流れになった箇所。2人の仲は終わったと思いきや、ひょんなことからセブに連絡が来て言伝を任される。ミアは結局受けることにし、オーディションが終わった後の会話!

「私たちの仲はどうなるのか」という流れになるも、セブは「お互い没頭しなければならない」と復縁をしないことを選択。

これ。最高。きっと邦画だったら(邦画嫌いではないしむしろ好きだけど)、ここで復縁する流れになっていたんじゃないかなぁ。

自分がひどいことを言ってしまったという後ろめたさがあるセブが、冷静に今の状況を捉え、決断したことがすごくカッコいい。

そして何と言ってもラスト。

ミアがパリへ行ってから5年。冒頭でコーヒーを買いに来た女優のように、ミアは一躍スターに。家に帰ってきて現れたのは…セブではない、別の男性。子供もおり、ミアは人気女優としての地位を築いていた。

ある夜、ミア夫妻はどうやら映画を観にでかけた。渋滞していたので降りて食事に行くことに。そこでふと見かけた店に立ち寄ると、店の名前は「セブズ」。かつてセブとジャズの店の話をした際、彼は「チキン・スティック」にすると譲らなかったが、ミアは「セブズ」の方がいいと提案していたのだ。

信じられない、という表情で店内へ行くミア。セブはジャズの店を持つという夢をしっかりと叶えていた。

そして曲へ。最初のセブがクビになる場面に戻り、ぶつからずキスをするサブとミア。

「もし2人の夢が叶い、かつ2人とも結ばれていたら」というミュージカル。

それが終わると、ミアは旦那と店を出て行く。その間際、目線が合う2人。何か喋るわけでもなく、アイコンタクトをして、ミアは店を出て行った。

 

この切ないラスト!!!!!

キモなのは、「夢を取るか愛を取るか」だと思うんですよ。もちろん理想は両方とることで、それがミュージカルという形で表現されたわけだけど、現実ではお互いに「夢」を取った。それゆえのこの2人の立場。また切ない表情をするんですよお互い。

エンドロールが流れ、その時に「ああこの映画、確かにいろんな人に絶賛されるわけだ」と思いました。ごめんねアカデミー賞

観てよかったです。是非。

 

 

以上!

(長らく放置してましたが「セブ」を「サブ」と誤字していたのを直しました)