脳内垂れ流し能書き

思ってることとか映画の感想とか。気ままに書いてます

「君の膵臓をたべたい」を観た話

※8/4、編集しました。

※8/13、再編集しました。

 

いろいろなことから解放されて、逆に予定が入りすぎてなかなか大変ですが楽しいです。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

そんな予定が詰まってる中、友人と「君の膵臓をたべたい」を観てきました。当方、原作既読なので純粋な初見ではありません。あらすじをある程度把握した状態で観ているため、原作と映画の比較をしながらの感想です。

ようやく読み直しました。お待たせしました(?)

映画のイメージで読んだらキラキラしすぎて、歪みまくった僕の心はその青春を直視できませんでした。1ページ進んでは閉じるの繰り返し。何やってんだお前。あと題名「食べたい」じゃなく「たべたい」でしたね、スミマセン。

 

では感想。ネタバレしまくりぃ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的な感想としては、「思ってたよりよかった」ですかねえ。そこまで期待してなかったのですが、予想してたよりは遥かに良かったです。「LA・LA・LAND」と同じパターン。

ただ、原作派か映画派かといわれれば、僕は原作派です。映画2回目はまだ達成できてないんですけど、泣いたのは原作だけだったので。

 

 

 

 

ではまず良かった点から。

・咲良の最期への伏線

映画では最初の方に「最近、付近に通り魔が〜」とさっと話してそのあと、そのことには何にも触れない。原作では章(?)が変わって最初の行に「隣の県で殺人」といった記述でした。

なんにせよこれは伏線なのですが、原作だとちょっと不自然な伏線だったというか、ちょっと唐突で違和感がありました。それだけならまだたぶん読んでる途中で忘れる可能性は大いにあったのですが、途中で再び話題に上がっていたことで、大きな違和感というか、「ああこれ伏線なんだな」となんとなく察してしまったというか…。

その点、映画でも近場というのは変わらなかったと思うのですが、序盤にサラッと触れる程度でしたし、原作では戻って読み返せますけど少なくともシアターでは巻き戻せないわけですから、原作よりかはうまく機能したのではないかなと。けど、上映が終了したあと、隣のカップルが「最初新聞で通り魔の話出てきたときはまさかな〜と思ったけどな〜」と会話していたので、やはり映画から入ったという人も違和感は感じたのかも。

 

・少年少女たちの配役

やはり小説や漫画の実写化が実現するのって、出版社が儲かrゲフンゲフン

…漫画はともかく、小説の実写化ってハマればハマるものだと思ってます。頭の中のイメージと合致するかどうか、あとは原作に改変を加えてそれが吉と出るか凶と出るか。

良かった点は前者。そもそもぼくは原作を読んだ時、登場人物のビジュアルが明確にイメージできませんでした。

少なくとも僕は原作の桜良は表紙からロングだと思ってた模様。

その点、映画はピタッと役がハマってたと思います。我関せずとした、冷静な志賀役の北村匠海さんや、天真爛漫でありながら、志賀にだけみせる不安がある桜良役の浜辺美波さん。この2人は本当にいい配役でした。九州へ行った時のホテルのシーンとか、病室が個室に移り、そこに志賀が忍び込んできた時のシーンとか、ラストの「泣いていいですか」とか、お二方ともグッ!とこさせる演技でした。(何様)

恭子役の大友花恋さんも気が強い感じがハマってましたね。ガムくれる役の矢本悠馬さんはちょっとイメージと違ってたけど、全然あり。

でもやはり、浜辺美波さんの演技がすごかった。普段は志賀を振り回し、雰囲気全開な天真爛漫さ、「やりたいことリスト」を消化してる時の本当に楽しそうな感じ、と思えば2人の時に醸し出す不安さなど、原作を超えた「桜良」になったのではないかなと。

結局何が言いたいかって、浜辺美波さんが尊い尊い…!!

 

 

 

続いて僕が「原作派」という点。

これは一点です。

・改変

前述したように、原作との改変というのは吉と出るか凶と出るか。博打です。

成功例。例えば2006年版の映画「デスノート」なんかは割と綺麗に畳めたという印象があります。派生で「L change the world」なんかも出来ましたし。

桐島、部活やめるってよ」も多少の改変はありましたが、よりリアルさが出てたと思います。

で、失敗例。

鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」。この2作は本当に謎。大失敗といってもいい。原作はすごく好きなのですが、要らない改変(だとぼくは思ってます)のせいで映画は駄作に…。

上2点ほどではないですが、「るろうに剣心」もツッコまれてるところがあったりしますよね。1作目の斎藤一江口洋介さん)の牙突とか(まああれは改変というか実写の限界というか)。

るろ剣は1作目がそれなり、2作目もまあまあ、3作目が「…」て感じでしたかね…。宇水あんな雑魚キャラじゃないよ…。

ベラベラ他の映画についても語ってしまいましたが、ともかく何が言いたいかって、原作を知ってる人にとっては、原作で完成されているわけで、そこをいじる改変というのは、結構なハードルであるということです。

その点、映画「君の膵臓を食べたい」は「悪い改変」だったとぼくは思います。

ぼくは「原作は伏線がわかりやすい!」と前述しましたが、それは粗探しのようなもの。原作は好きですし、話の流れの完成度は高いと思っています。

映画は、その流れを壊している。

この話は「桜良が死ぬ前の志賀との青春(?)」と同時に、「志賀と桜良の交流による成長」も重要で、志賀は彼女と交流することで彼女に憧れ、原作では彼女の死後、共病文庫に遺された志賀へのメッセージで彼女の想いがわかる。そして「高校生のうちに」恭子やガムくんと友人になるというのがオチ。しっかりと彼女の魂を受け継いでいるんですよ。「君の膵臓を食べたい」という意味が死んでおらず、彼が成長しているのです。

ですが映画では、死後12年経ってようやく彼女の想いの真実を知り、ガムくんと結婚する直前の恭子にようやく「友達になってください」と伝える…。

いやいやいやいやいやいやいや。

おかしくないですか?あんた「君の膵臓を食べたい」てメールで打ってたやんけ!憧れてたんじゃないのか!?!?

いくら「宝探しだ」つって桜良が手紙を隠したとしてもだよ!!!!いやその伏線自体は張れてたけどその宝探し自体時間軸の引き延ばしのために使われたとしか思えないよ!!!!!!!!

少年少女たちの配役で雰囲気完璧だったのに、そこに小栗旬北川景子(と上地雄輔)を使いたかったがために時間軸を延ばしたとしか思えないです。

重要なのは「桜良からいい影響を受けて、彼女のいない世界を生きていく志賀」なのに、12年間お前何してたんすかぁ!?!?!?とツッコまざるを得ないオチになってしまった…と個人的には思います。

 

 

 

総評として、「概ね良し」です。

時間軸の引き延ばしや、それに伴うラストの改変など納得いかない点はありますが、メインである高校時代の配役や雰囲気は本当に素晴らしいものだと思います。個人的には、雰囲気が完璧すぎてマイナス点が霞んでると言っても過言ではないかなと。

 

映画のイメージで原作読んだら胸がキュンキュンしすぎて、眩しすぎました。読むのクソ時間かかった。

今後の浜辺美波さんに注目したい(尊い