脳内垂れ流し能書き

アタマの中の一部分

驚き桃の木樹木希林

公開直後の話題作の感想って結構引っかかるのかな、PV数が400超えた。ビビった。

そもそも頻繁に更新するようなブログじゃないし、今のところ書いてるのって映画の感想とかぐらいですけど、この先もっといろんな思ってること書けたらなと思ってはいます、ハイ

 

 

 

先日、「あん」を観た。

周りの人から「観て欲しい」と言われていて、せっかくだからTSUTAYAで借りたのですが、これは当たりでした。詳細は言わないけど、世間の怖さというものを痛感したかな。結構切ない映画ですが、考えさせられます。オススメ。

で、レビューで結構目にしたのが「樹木希林さんの凄さ」。高い評価も低い評価も樹木希林さんに言及してて、良くも悪くも「彼女の演技で構成された映画」という旨が書かれていた。

僕は演技を、学校での学芸会的なものだとか、友達とふざけた会話してる時ぐらいでしかしたことがないズブの素人なのですが、そんな僕でも「彼女の演技はすごい」ってことは分かりました。

出演してる他の俳優さんたちの演技が下手って言いたいわけじゃないんですよ。永瀬正敏さんはなにかしらの過去を背負った雰囲気出てたし。ただ、樹木希林さんのそれは次元が違うというか、その演技だけで役の背景を感じ取らせる力があるというか。冒頭で樹木希林さんが桜並木を歩くシーンがあるんですけど、そこでの演技だけで涙がでたんですよね。涙腺ゆるいって言われればそれまでなんですけど、そのシーンから出てる雰囲気だけでもう切ないんですよ。

映画とかドラマって、その役を「100%役で観る」って結構難しいと思うんですよ。意識の端っこでは「この俳優かっこいいなぁ〜〜」とか、「いまちょっと噛んだ?」てのがあると思うんです。でも、この「あん」の樹木希林さんはそういうのを感じさせなかった。「徳江さんはどんな人生を歩んできたんだろう」ということを常に感じさせるような雰囲気を絶えず出していて、それが少しわかった時の彼女の心情を考えるともう形容し難い悲しみがね…。

「世間の無理解に押しつぶされることもある」的なセリフが出てくるシーンがあるんですが、この映画はそれが全てな気がしますね。誰も悪くないのに、逆らえない大きな流れができてしまう。

いろいろ考えさせられますね。

「22年目の告白 私が殺人犯です」を観た話

先週、2人の友人と遊んできた。

行きたいランチの店があるというのでそこで昼ごはんを食べ、どうするかとなった。そしたら3人ともこの映画が気になっていたので観に行くことにした。

近場の上映場所探して、チケットを買ってしまおうと思ったら次の回まで1時間半とかあるのに、もう満席。話題作の公開初日ってすごいね。なめてた(笑)

ちょっと遠出して観てきたけど、いやぁすごい。

この作品、ちょっと語るだけでネタバレになりかねないと思うので、まだ観てない人は注意してこの記事読んでね。このブログ読んでる人がどれくらいいるのか知らんけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともと僕は「どんでん返し」が大好きで、ネットで検索してその系統のDVD借りて観てたりしたんだけど、気になる作品はあらかた観ちゃったんだよね。(もちろん観てないのもあるので、ホントに映画好きな人に言ったら「全部観てから言え!」て怒られる)

で、「オチが読めない」てのがすごくワクワクする。

あくまで例えだけど、ヒーロー戦隊モノとか恋愛映画とか、観る前から「大体こうなるだろうな」って予測がつくじゃないですか。そういうのがないモノにまず興味を惹かれる。

この作品はまさにそんな感じで、予告の時点で設定は面白そうだしオチは読めないし藤原竜也だし話題もすごいし藤原竜也だし藤原竜也だし。かなり気になってた。

いざ観始めると、「予告のように」殺人犯を逃した刑事と、突如として告白本を出版した殺人犯。彼の行動は社会的旋風を巻き起こしーーーー。

て感じ。「こっからどうなるんだろうなー」と観てたら途中から視点がガラッと変わった。

「曽根崎は真の殺人犯ではない」。これはまぁ「そういう可能性もあるだろうな」と違和感は感じてた、てか感じさせられてた。で、告白本を書いたのは「牧村刑事」。ほあああああああ!?となった。

曽根崎は実は牧村妹と婚約してた人で、2人は犯人を探し出すためにやったのがこの出版騒動だという。

 

いやービビったわ。そこで牧村刑事が訪れてた病院長との会話とか、とにかくそこで視点が一気に変わる。こういう視点ガラッと系はたまんないすわぁ。

 

あとは最初「仲村トオルかっけぇなぁ」とか思ってたらとんでもないサイコ野郎(理由はあるんだけれども)でおおおおおおおってなったね。終盤、曽根崎ともみ合うシーンはすごく化け物じみた生命力と強さだったけど、まぁ設定崩壊はしてないからセーフかな、という感じ。

思い返すと「んん??」と思うことも無くはないけど(曽根崎≠犯人ってことは被害者遺族みんなにつたえときゃよかったんじゃ?とか)それを差し引いても良くできた作品だったかなと。期待以上に満足しました。

あとは曽根崎旋風が巻き起こった世間の怖さかなぁ…。別の映画もついさっきみて、それでもより身近な世間の怖さを感じたんだけど、それはまた別記事で。需要あるのかは知らんが自己満です。

 

そんな感じ!今月は毎週末予定があって忙しいけど楽しいです。がんばるぞぉ

そしてバイト探さなきゃ…

サラバ!

「LA・LA・LAND」を観た

本日、久々に会う友人と「LA・LA・LAND」を観てきました。

ミュージカル映画初めてだったのでいろんな面で新鮮でした。

以下感想。ネタバレ嫌なら戻ろう!イェイ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、CMとか予告とかテレビとかから軽くどんな内容か掴んでた。「どの映画もだいたいそうだろ!」というツッコミはさておき、気になったのは「アカデミー賞」関連の情報。単純に「すごい映画だよ!」という印象づけだったのだろうけど、正直ぼくには逆効果だった。

「どうせ陳腐な恋愛映画でしょ?」

それが観る前に抱いていた先入観。

いざ観ると、やはりある程度は予測通りというか、ありきたりな展開が続いた。

「あぁやっぱりね。あと何分あるんだ?」と、嫌な動機で時間が気になった。

しかし!後半からは前半までの僕から大きく変わりスクリーンから目が離せなくなっていた。

主人公の2人、ミアとセブはお互いに夢を持っていたけれど、セブはミアの電話での会話が聞こえ、次第に現実へと目を向けていく。それは結果として成功するのだけれど、からの夢とは遠く離れたものだった。

ミアは夢を追い続けていたけど、ひょんなことからセブと喧嘩してしまい、自らの舞台終了後に聞こえてきた感想に心を折られてしまう。

 

まずグッときたのは、ミアの舞台をみた人から連絡があり、オーディションを受ける流れになった箇所。2人の仲は終わったと思いきや、ひょんなことからセブに連絡が来て言伝を任される。ミアは結局受けることにし、オーディションが終わった後の会話!

「私たちの仲はどうなるのか」という流れになるも、セブは「お互い没頭しなければならない」と復縁をしないことを選択。

これ。最高。きっと邦画だったら(邦画嫌いではないしむしろ好きだけど)、ここで復縁する流れになっていたんじゃないかなぁ。

自分がひどいことを言ってしまったという後ろめたさがあるセブが、冷静に今の状況を捉え、決断したことがすごくカッコいい。

そして何と言ってもラスト。

ミアがパリへ行ってから5年。冒頭でコーヒーを買いに来た女優のように、ミアは一躍スターに。家に帰ってきて現れたのは…セブではない、別の男性。子供もおり、ミアは人気女優としての地位を築いていた。

ある夜、ミア夫妻はどうやら映画を観にでかけた。渋滞していたので降りて食事に行くことに。そこでふと見かけた店に立ち寄ると、店の名前は「セブズ」。かつてセブとジャズの店の話をした際、彼は「チキン・スティック」にすると譲らなかったが、ミアは「セブズ」の方がいいと提案していたのだ。

信じられない、という表情で店内へ行くミア。セブはジャズの店を持つという夢をしっかりと叶えていた。

そして曲へ。最初のセブがクビになる場面に戻り、ぶつからずキスをするサブとミア。

「もし2人の夢が叶い、かつ2人とも結ばれていたら」というミュージカル。

それが終わると、ミアは旦那と店を出て行く。その間際、目線が合う2人。何か喋るわけでもなく、アイコンタクトをして、ミアは店を出て行った。

 

この切ないラスト!!!!!

キモなのは、「夢を取るか愛を取るか」だと思うんですよ。もちろん理想は両方とることで、それがミュージカルという形で表現されたわけだけど、現実ではお互いに「夢」を取った。それゆえのこの2人の立場。また切ない表情をするんですよお互い。

エンドロールが流れ、その時に「ああこの映画、確かにいろんな人に絶賛されるわけだ」と思いました。ごめんねアカデミー賞

観てよかったです。是非。

 

 

以上!

(長らく放置してましたが「セブ」を「サブ」と誤字していたのを直しました)

ここいらで少し真面目に

どうもこんちわ。

多くの文系学生にとって、春休みというのはまさにフィーバータイム。ぼくもその例に漏れず(2月はいろいろあってあまり動けなかったけれど)、非常に楽しい日々を過ごしております。

友人たちで旅をしたり、集まったりして3月はかつてないほど予定が埋まりました。

そして痛感したのは、大学生の4年間というのは本当に短いということ。無為に過ごすのも楽しいけれど、なにかしら目標が必要だなと思い知らされました。

 

今日。ふと、自分が今まで書いた記事を読み返したら6割ぐらいは「なんだこいつ恥ずかしいバカかよ」と思うものだったけれど、残りの4割は「なんだよ、割といい文書くじゃないおれ???」と思えました。

 

去年はなかなか思い詰めてたところもあったけど、もう少し自分に自信を持って、そろそろなにかしらを作り上げたいなぁ、と思います。

とりあえずは構想を練って書いてみないとね。

 

「努力」

仲のいい友人に浪人生がいる。この週末、センター試験だったけど、まるでぼくが受験するような、受験生に戻ったような気持ちになった。

 

ぼくは第一志望の大学には落ちた。第二志望にも落ちた。かろうじて受かったのは第三志望で、そこも受験した時の手応えはあまりなかった。

そもそもその第三志望の大学の赤本はやったことなかったし、同級生と比べてもぼくの勉強時間は圧倒的に足りなかっただろう。絶対に落ちたと思っていた。合格発表の時間になってページを開くと、ぼくの受験番号があった時の信じられなさは未だに覚えている。泣きそうだった。受験期に泊まらせてもらっていた祖母に急いで報告をしに駆け下りたら、叔父に「何事かと思った」と言われた。

 

 

 

浪人生を励ますに当たって、わかったことが1つある。

「努力は人を裏切らない」。ぼくはこの言葉を非常に懐疑的な目で見ていた。努力をしても夢がかなうかどうかはわからない、と。

しかし、浪人生の友人は非常に頑張っていた。そんな頑張っている友人が、報われないというのは嫌だった。

人を励ますというのは非常に難しい。

「がんばれ」?そいつはもうめちゃくちゃ頑張っている。

「諦めるな」?そいつのなにを知っている。

「努力は人を裏切らない」?無責任だ。

 

いや、待てよ。「努力は人を裏切らない」?

ぼくは勝手に、「夢は叶うという言葉」だと思っていた。けれど違う。

この言葉の真意は、「努力をすれば、たとえ夢が叶わなかったとしても、必ず自分の経験値となって、何かの役に立つ」という意味だ。少なくともぼくは、そう捉えることができた。

 

全国の受験生の皆さん。きっといろんな結果だったことでしょう。

いい点数を取れた。模試と似たような結果だった。うまくいかなかった。

最終的にどんな結果が残るかわかりません。受験という仕組みの中では、かならず「勝者」と「敗者」が生まれてしまいます。そういう仕組みですが、その後の結果は、受験の結果とはあまり関係がありません。

ここでやってきたことや、頑張ったことは経験値として蓄積されます。RPGと同じです。自分のレベルを上げるための踏ん張りどころです。

やってやれ。